海外ボランティアから学ぶことは「本当の強さとやさしさ」

海外ボランティア

こんにちは。

海外とボランティアが大好きななおみん@posipara88です😃

今回は、図書館で出会った素晴らしい本についてです。
ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思ったので、ご紹介させてください。

『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』
著者 池間哲郎

自分自身が一生懸命に生きることがボランティア?
タイトルだけを見た時は意味がわかりませんでしたが、読み終えると納得しました。

この本には、ネパールの人身売買、モンゴルのマンホールチルドレン、フィリピンのゴミ捨て場で生きている子どもたちなど、アジアの貧困と差別の実態が書かれています。

著者は、アジアの子どもたちをサポートするNPO法人を立ち上げて、人身売買の犠牲になった女の子たちのシェルター、子どもたちが学べる学校、清潔な水が飲める井戸を作るなど、様々な支援をしています。

カメラマンでもあり、現地に赴くときにはいつもカメラを持参。現状を収めた16分のDVDもついており、よりリアルに実態を知ることができます。

特に心に残ったことについて、私の感想も交えてご紹介します。


知ることも大切なボランティア

様々な途上国を訪れている著者は、時々子どもたちに「あなたの夢はなに?」と聞くそうです。

すると、ある子どもは、
「大人になるまで生きること」と答え、

またある子は、
「一度でいいからお腹いっぱいになるまで食べてみたい」と答えたそうです。

そして、別の子は、しばらく考えた後、
「夢はありません、生きるだけで精一杯なんです」と答えたそうです。

今、自分の周りを見回すとあらゆるものがそろっていて、毎日お腹いっぱいにごはんを食べています。それでも、まだ何かが足りないと思ったり、不平不満を感じることもあります。この子どもたちの置かれた現状と夢を知って、自分自身が恥ずかしくなる思いがしました。

でも、著者はそれも大切なボランティアなんだと言います。
「知ることも大切なボランティア」だと。

同じアジアの国にクラス人々でさえも、毎日、貧しさのために多くの命が奪われています。失われる命のほとんどは子どもです。アジアだけではありません。日本人のように豊かな国で暮らしている人々は、ごくわずかです。途上国の現実を、懸命に生き抜いている人々のことを知ってください。知ることも大切なボランティアです。
引用元:『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』

少しだけ分けること

著者は、現状を知ったら、それで終わるのではなく行動してほしいと言っています。

私は海外ボランティアが大好きで、これまでもあちこちの活動に参加してきました。少なくとも行動はしてきたほうです。でも、特に医療や福祉の技術があるわけではないので、ほんのお手伝い。「貢献」という観点からみると、この程度のことしかできなくてすみません…というような思いもありました。

でも、この本の中には、「少しだけ分けること」も大切なボランティアだと書かれていました。

100%の愛はいりません。ほんのちょっと1%だけでいいのです。(中略)
やさしい心を、ほんの少しだけ、一生懸命に生きている人々、子どもたちにわけてください。
引用元:『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』

ボランティアは自己犠牲ではありませんし、やってあげるものでもなくて、自分がしたいからするし、自分も楽しいからする。そういうシンプルな行動でいいんだと思えました。

大きなことをする必要はなく、自分のできる範囲のことをするのがボランティア。そういう、ほんの少しの行動の積み重ねが、ほんの少し状況を変えることに繋がるのではないかと思います。


自分自身が一生懸命に生きること

著者は、これが最も大切なボランティアだと言います。

暑い中、ゴミ捨て場で、真っ黒になって一日中ごみを拾っている男の子。その姿は、かわいそうなものです。

でも、一生懸命に生きようとしている姿でもあります。小さな子どもが自分の命と、そして家族の命をつなぐために必死に働いているのです。

その姿を見ると、お金も環境もこの子たちとは比べられないぐらい恵まれている自分は、何をしているのか。命も時間も、少しも無駄にすることはできないと強く思わされるそうです。

最近はニュースを見ていると、自分の命や他人の命を大切にできない事件が増えていることを実感します。その人たちなりの深い苦しみや悩みがあったのだろうとは思うものの、命を奪うことや奪われることには悲しみと憤りを感じます。

広い世界に目を転じれば、もっと深い苦しみや悩みがあることを知ることができるのに、自分の身近な課題しか見えていないのではないかと思います。
アジアのあちこちで、世界中で、多くの子どもたちが、自分たちの命を精一杯生きようとしている姿を知れば、自分の命も、そして他人の命ももっと大切にできるのではないかと思います。

心から尊敬すること

懸命に生き抜く人々の精神的なものは、豊かさの中で暮らしている日本人よりも、はるかに高いものがあると私は感じています。(中略)「なぜ、これほどまでに苦しい中で笑顔が出てくるのか」と感動します。国際協力の基本は、その土地の人々を心から尊敬することです。
引用元:『最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること』

これがボランティアの大前提です。ボランティアは何かをしてあげることではありません。
私も実際に活動して実感しています。むしろ自分のほうが学ばせてもらうことが多いのです。

以前、タイの児童養護施設でボランティアをしたとき、手も足も不自由な若者に出会いました。彼は座ることも立つこともできないので、リヤカーのような乗り物に横たわり、鉛筆も口で加えて使います。一見、何もできないように見えますが、彼は他の施設の子どもたちにとても慕われているようで、いつも数人の子どもたちに囲まれていました。

私も彼の手伝いを少ししましたが、不慣れな私を気遣って、’Ok,OK!’ ‘Thank you’と言葉をかけてくれました。それ以上の会話はできなくてもすぐに彼のやさしさが伝わってきました。

人は、何かができるかできないかではなくて、いかに人を思いやる気持ちが持てるかどうかなんだと教えてもらったような気がしました。

海外ボランティアに限ったことではなく、ボランティアは人と人が互いに学び合い支え合う場なのではないかと思います。

さいごに

アジアの発展途上国の子どもたちの厳しい現実が紹介されている本ですが、読み終えた後に辛く悲しい気持ちになるのではなく、むしろ勇気が湧いてきました。

子どもたちのようにたくましく、著者のように誠実に努力をしていこうと思いました。そして、これからもほんの少しずつでも長期的に海外ボランティアに関わっていこうと思いました。